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デニムのお話し
皆様こんにちは。
丸の内店、桝永です。
本日はデニムのお話し。
デニムといえば、今や老若男女問わず持っていない人はいないんじゃないか、
というほどファッションシーンにおいて欠かせない存在だと思います。
元々は労働者向けに作られた丈夫で耐久性の高い生地で、
染色にはコストのかからないインディゴ染め。
諸説ありますが、炭鉱で働いている労働者がヘビに嚙まれないよう
インディゴ染料を用いていたという話もあります。
そんなワークウェアの象徴ともいえるデニムですが、
デニムと聞いてどんなものを想像されるでしょう。
インディゴ染めでコットン素材で通年通して穿けてetc...
ヒゲやハチノスといったエイジング(経年変化)の名称もありますね。
コンフェクトではデニムで括っても様々な素材や形がございます。
大きく括って4種類。
・リサイクルデニム(7型)
・リネンデニム(3型)
・ルーズデニム(1型5色)
・コットンヘンプデニム(2型)
その中で本日はコットンヘンプデニム(2型)にフォーカスを当てて書き綴っていければと。
コットンヘンプデニム 5ポケットワイドパンツ ¥37,400(tax in)/ size 3、4、5
コットンヘンプ デニムトラウザーズ ¥37,400(tax in)/ size 3、4、5
こちらはインディゴ染めでもコットン100%でもない、
硫化染めのタテ=コットン、ヨコ=ヘンプ素材。
デニムについてネットで検索すると以下のように出てきました。
→インディゴで染めた経糸と白い緯糸を綾織りで製織したもの
コットンヘンプデニムと比較すると当てはまっているのは綾織り、という点のみです。
では、一般的なデニムと比べてどう違うのか。
特筆すべき点は緯糸に使用しているヘンプ糸が本来資材用で用いられるものということ。
非常に太い糸番手のヘンプ糸を使用しているので、
生地をぱっと見ただけでもヘンプ糸の存在感をはっきりと感じます。
また、資材向けの糸の為、晒し(漂白)をしておらず、
ヘンプ素材本来の生成り色のままとなっております。
その為、白い緯糸を使用しているデニム生地の裏側は白っぽい色味になっているのに対し、
コットンヘンプデニムはブラウン、ベージュっぽい色味が特徴的です。
これがどう影響してくるのか。
経年変化における私の考察をここでは綴っていきたいと思います。
一般的にブラックデニムの経年変化というと、
黒が退色してグレーっぽくなってくるのを想像されると思います。
それはシンプルに考えて元々硫化染料でブラックに染めた経糸が
着用を重ね、洗いをかけていくことでフェードしていく、ということです。
小話ですが、某デニムブランドのブラックデニムにも
先染めのものと後染めのものの2種類に年代によって分けられるのですが、
先染めのものは緯糸が白い糸なのに対し、
後染めの物は経糸、緯糸共に糸の芯まで染まっているので、
経年変化に違いがでてきます。
経年変化の良し悪しというのは価値観の話なので、
どちらが良いも悪いもないのですが、
先染めの物の方が評価されている傾向にあります。
恐らく年代もあるかとは思いますが、
先染めの方が色落ちが良いという風潮があります。
ではコットンヘンプデニムの場合どう変化するのか。
あくまでも想像の話になってきますが、
黒がフェードした部分と、
擦れが生じにくい箇所で黒が色濃く残っている部分、
そして黄身がかった緯糸のヘンプ糸が混ざり合い、
所謂洗うのを我慢して我慢して我慢して辿り着く、
茶ばんだ、雰囲気のあるヴィンテージデニムのような経年変化が、
普通に着て洗ってを繰り返して出来るんじゃないかと考察しております。
デニムの経年変化においてとにかく洗わず穿く、
というフレーズは聞いたことがある方も多いかと思いますが、
中々ストレスのたまる穿き方でもあります。
洗っていないので穿いていると「臭っ!」
となることもしばしばですし、
暑い時期の汗をかいた後なんかは不快感も残ります。
それでも経年変化の為に洗わず穿く方もいますが、
そこまでできる方もそういないと思います。
洗わず穿くことで生まれる茶ばんだ色落ちが格好良いか、というのは
価値観の話なので共感できる方、共感できない方もいるとは思いますが、
是非このコットンヘンプデニムの経年変化を体感して頂きたいです。
純粋に存在感のある、雰囲気のある生地なので、
ブラックをお持ちでない方もお持ちの方も楽しんで頂けると思います。
緯糸にヘンプ糸を用いる、
しかもそれが資材用のもの、
というのはコンフェクトだからこその発想だと思いますし、
他で味わえない唯一無二のものだと思っています。
形は王道の5ポケット型とコンフェクト流トラウザーズ型。
お好きな形で是非お試ししてみてください。
それでは。
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