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2018 Oct 29

やがて良くなることを私は全く疑わない

 

Sanders & Sanders Ltd. は1873年にウィリアム・サンダースとトーマス・サンダースの兄弟によってラシュデンに設立された約145年の歴史を持つ、靴の聖地ノーサンプトン最後の実力メーカーです。
会社はファミリー・マネジメントの第四世代中で、90人以上の職人を雇っています。

現在では生産機械と高度なコンピュータ制御システムに補足されていますが伝統的なグッドイヤーウエルト製法は現在でも引き継がれ素材へのこだわりは今でも変わらず、天然素材をパーツのほとんどに使用しています。 
その証としてイギリスの靴業界の分野としては僅かなメーカーにしか与えられていない IS09002 の Assurance 認可を取得しています。
商品はイギリス市場に供給するのと同様に、30以上の国と地域に輸出しています。

日本へは 2006AW より本格的に導入となります。
特に Sanders Uniform Footwear Collection は世界中の多くの警察、Military、および Security 用のシューズとして採用されているコレクションとして有名です。
また、イギリス国防総省(MOD)向けに供給されるレザーシューズ(UK製)のほとんどがSanders製で(非常に大きな利権です)ファクトリーの約50%をその製造ラインとして割当てられています。
その為、自社コレクションは他のノーサンプトンのメーカーと同様のグッドイヤーウエルト製法と天然素材を使用しても製造コストが抑えられコストパフォーマンスに優れた伝統的な Made in England の Shoes を製造できるのが Sanders 最大の魅力です。
(http://www.sanders.jp/)

 

CONFECT でもお馴染みの Sanders オフィシャルサイトのヒストリーから。

四文字だけ書き換えてみた、梅田店の嶋岡です、こんにちは。

今回。

Sanders においても。

CONFECT にとっても。

特別な靴ができたものだから。

ヒストリーから紐解いていこうかと。

漫画と小説と映画とグーグル先生から得た胡乱な知識をもとにした、紆余曲折。

どうぞ、お付き合いくださいまし。

 

(GoogleMap)

 

まずは。

靴の聖地ノーサンプトンってどこよ。

って思われる方もいらっしゃるでしょう。

前のブログに引き続き、聖地なんて言われると、なにやらマニアックな香りがするものです。

地理的にはイングランドの中東部。

ロンドンから北西部、バーミンガムの南東、ケンブリッジの西といった所。

大きな川っぺりに人が集まり始めたのは、6世紀ころから。

11世紀ごろには積み上げた城壁を盾として、大きな家畜市場が開かれる交易都市として発達。

また。

その豊な水と、市場から出る皮とを綱に、革製作を生業とする職人が集まり、発展していきます。

 

 

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%95%99%E5%BE%92%E9%9D%A9%E5%91%BD)

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB)

 

そんな家畜と革の都市が、靴の聖地として芽吹くのが、1642年の清教徒革命の頃。

この王党派と議会派によるイングランド内紛にあたり。

議会派の副司令官オリバー・クロムウェルが、議会軍の再編成と強化のため、ノーサンプトンの職人に600足のブーツと4000足の短靴を注文したのが始まりだとか。

この大仕事を見事やり遂げたことによって。

次々と軍関係の大口の仕事が舞い込む、靴の都市としての道を邁進することになるもよう。

ちなみに。

この時に初めて、自分の足とサイズが合った靴を選び、履く。

フィッティングという、至極あたり前な考え方が確立したというのだから、それ以前の足の健康事情は推して知るべしかな。

 

世紀は進み。

19世紀に入るとノーサンプトンにも工業化の波が。

まずはアッパー用の製甲ミシンの開発。

続いて、マッケイ式底縫いミシンとグッドイヤー製靴機械の完成に伴い。

Tricker's を先頭に、CHURCH'S や Crockett&Jones といったノーサンプトンを代表する工房が創業。

いまの赤いレンガ造りの靴工場が居並ぶ街へと。

CHURCH'S の創業が1873年だから、Sanders と同期なのですね。

 

より履きやすく。

さらに強靭な靴を前線の兵士へ。

と、いう職人たちの努力のもと。

グッドイヤーウエルトに適した、雨に強く滑りにくい、Harboro Rubber社のダイナイトソールが登場したのは1910年。

そして。

第一次世界大戦には2300万足のブーツを製造。

質実剛健という、イギリス靴のイメージを確固たるものへと昇華していきます。

 

第一次世界大戦後。

イギリスでは陸軍と海軍にくわえ、新しく空軍を編成。

国防政策を統括したイギリス軍を指揮する行政機関 Ministry Of Defence を設立します。

 

 

(http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/)

(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_British_Army_in_the_UK-_Evacuation_From_Dunkirk,_May-June_1940_H1635.jpg)

 

1930年のヨーロッパ情勢と紐づいて、ノーサンプトンの重要性は増していきます。

1940年におけるダイナモ作戦と、Never, Never, Never, Never Give Up. に基づいた、婦人補助空軍に代表される、女性の大規模な軍参加。

このあたりになると、映画や小説を枕に随分と画が浮かんでくるかなとも。

ちょうどポリッシュレザーが普及したのもこの時代。

また。

ダイナイトソールの生産が追い付かず、ITSHIDE社で同タイプのソールを製造し、ノーサンプトンは国民的に急増した需要にブロードアローが刻印された靴で応えます。

背景を知ると。

へたり込む青年の足元や、帰還兵にビスケットを配る女性の足元に興味が沸いてくるものです。

 

斯くして。

国家を上げた一大プロジェクトを担った、ノーサンプトンの老舗工房にも寄る辺なき時代の波が。

1990年に Edward Green が破綻、HERMES の資本が投入され、CHURCH'S は Prada の傘下に。

Tricker's も創業家以外からマネージングディレクターを迎え、残る生粋の創業家による工房は Crockett&Jones。

それと、Sanders。

オフィシャルサイトのファミリマネージメント4世代目という言葉の重みが増します。

 

その Sanders から。

CONFECT へ届いた、145年目の特別がこちら。

 

1813 MILITARY PLAIN OXFORD (Black) 46,000yen+tax / Sanders

 

既存のキャップトゥの木型を使い。

シンプルなプレーントゥの新型は内羽での展開。

ややぽってりとしたシルエットに。

Sanders 独特の深い履き皺が入ることで、滋味掬する靴に育つのが楽しみな一足。

と。

 

1846B CAP TOE OXFORD (Black) 46,000yen+tax / Sanders

 

Sanders 145周年を記念した、オフィサーシューズの復刻モデル。

過去に ShoeS という銘をうった木型をつかい、新たに始まった特別なライン。

クラシックで雰囲気のある上品な佇まいが、しっとりと馴染む一足です。

 

 

 

世代を重ねて。

ミリタリーシューズと向き合ってきた Sanders の靴だからこそ。

CONFECT ではポリッシュレザーでカスタムオーダーをしました。

また、もう一つ。

2014年まで採用されていた、積込みヒールへのカスタムも併せて。

このさり気無さが。

CONFECT らしい、ブリティッシュな履き心地とスタイルとを再現しています。

 

 

クラシカルで上品な靴。

しかし。

綺麗なドレス靴とは、違う靴。

それは。

チャーチルの演説に強く頷いた人々の、芯の強さに通じる格好良さが滲む靴です。

 

新しく。

そして。

懐かしい。

そんな靴に、時間を掛けてはみませんか。

ぜひ店頭にて。

 

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A1%9B%E5%85%B5_%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9)

 

参照文献:ヨーロッパの靴産業の現在③イギリス

 

P.S.

 

P.S.

 

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