いなせなジャケット
台風一過。
花火や盆もひと段落。
世間にも走り物が出回るとあっては、どこかしらかに次の季節の兆しを感じたいもの。
とは言え、爽籟にはまだ遠く。
湿気を帯びた夏の塊が、どってり在るのを感じます。
今年はいつ迄まで居座りますかね。
8月の内から邪見にするものでは無いのですが。
冷やした梨で暑気を払う、梅田店の嶋岡です、こんにちは。
この暑い最中に、よく言う話ではあるのですが。
八百屋や魚屋と同じく、旬を扱うのが洋服屋。
旬があるということは、先んじて初物があるということ。
しかし。
農作物や水産物との違いは、そのシーズンにおける象徴的要素が盛り込まれるところ。
それと、もう一つ。
アナクロな話ではあるけれども。
その洋服にとって。
袖を通すのに最も相応しい日へ備えるため。
目が覚めた時に初めてわかる。
リアルな気温や天候、そして予感や気分といったものにと、ぴたりと納まる洋服が手元にある贅沢。
その日、その瞬間を迎えるために。
気に掛けて頂きたい、ジャケットが今年も入荷しました。
起毛リネンキャンバステーラードジャケット (Natural,D.Navy) 47,000yen+tax / CONFECT
CONFECTらしい。
ボックスシルエットのジャケットを今秋も起毛リネンキャンバスで用意しました。
リネンをふっくらと起毛させることで生まれる、柔らかでマットな風合い。
羊毛や綿には無い、さっぱりとした着心地の軽いジャケットです。
大きめのラペルが男性的な印象を引き立てます。
ゴージラインは下げ気味に。
ボックスシルエットと素材感と合わさって、気取った感じがせずに余裕のある雰囲気が出ます。
全体のバランスに対し開き見せの袖はやや細めに。
胸ポケットを省き、腰ポケットはフラップにすることで、素朴ながらもスッキリとしたジャケットに仕上がっています。
オーソドックスでありながらも。
ほぐれたジャケットは、シンプルなスタイリングで様になります。
いつものTeeシャツとデニム。
その上から。
自然と袖が通る、そんな秋の日が来るのが楽しみなジャケットです。
こちらは去年のジャケット。
着て、洗ってを繰り返し。
肩や袖口の起毛が寝てキャンバス地が現れうまれる艶と、残った起毛が光を散らしうまれる陰と、コントラストがよりくっきりと浮かびます。
それらが着馴染みと相まって、自分らしいという言葉がしっくりと合う一着に育ちます。
長く付き合う一着。
ふっと訪れるだろう、その最初の日は。
どんな一日になるのでしょうか。
それでは、本日も店頭にて。
P.S.
P.S.
住所:
〒530-0011
大阪府大阪市北区大深町4-20
グランフロント大阪 南館4F
電話番号:06-6374-1130
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※グランフロント大阪の営業時間に準ず