こんにちは。

 

KITTE丸の内店スタッフの原です。

 

東京駅ではオリンピック、パラリンピックの開会式へのカウントダウンがスタートしておりました。

 

試合観戦する予定はありませんが、こういった催し物をされると心がそわそわしてきます。

 

気が早すぎますが、大会開催中でもKITTEでお待ちしてますので、試合観戦される方は是非お話聞かせてください。(とくにテニスの試合をお聞きしたいです。)

 

では、本題です。

 

本日はCONFECTでも丸の内店のみで取り扱いしている靴のご紹介です。

 

 

 

Zip jodhpurs Boot  ( Black )  75,000 yen + tax  /  forme

 

 

 

 

 

formeより重厚感溢れる逸品が到着致しました。

 

今作は1800年頃、イギリスをはじめヨーロッパ圏で流行したNobleman's boots 【Nobleman=貴族,華族】 と呼ばれる乗馬靴の原型となる靴がモチーフとなっております。

 

存在感あるレッグとどっしりと構えたソール。

その佇まいはワークブーツなどで感じる武骨さとは一線を画す風格を醸し出しております。

 

formeらしい機能美と独特なフォルムはシンプルながらも印象に残る一足となりました。

 

 

 

 

 

 

はじめに目につくのは、足首を2重に覆った厚手の革。

 

formeのWholecut Shoesなど、美しい一枚革や研ぎ澄まされた曲線美にブランドらしさを感じられるようでしたら、今作のような顔は新鮮に映るでしょう。

 

しかし、覆ったこの革は奇を衒ったデザインというわけではありません。

 

2重の革で覆うことで、足首のホールド力を向上させ、疲労を軽減させる効果があります。

 

私も履いてみましたが、固定するというよりも足首を支えてくれるというのがしっくりきます。

 

ただ安定感が生まれるだけでなく足首の力も利用して軽快に歩くことが出来る感触でした。

 

 

 

 

加えて足裏の収まり具合、とくに強めにカーブが掛かったヒールカップがフィット感を生んでくれます。

 

今作に限らず、formeはヒールカップに奥行きがあり、踵が嵌まるようなそんな履き心地がございます。

 

足を上げる時、スニーカーなどは甲で靴を持ち上げるイメージですが、今作は甲と足首、踵の三点で持ち上げていることを実感できます。

 

地面を踏む時は足首と足裏で。

地面から離す時は、足首と甲と踵で。

 

余すことなく力を利用することで、歩き易く、長時間の歩行も可能にした仕様となっております。

 

 

 

 

 

次に目にいくのはヒールカップのジップ仕様。

 

履き口付近の伸縮性がないことからジップ仕様となるわけですが、これが非常に脱ぎ履きがしやすい。

 

ジップを締めると足首から踵に掛けてフィットし、歩行時には靴の中で下手に踵が浮くことを防いでくれます。

 

これだけでも歩行のストレスは解消されることでしょう。

 

 

 

 

 

今度は革について。

 

今作はTempesti社のバケッタレザーを採用しております。

 

formeでは非常に馴染み深い革ですね。

 

改めてバケッタレザーとは。

 

イタリア・トスカーナ地方より生まれた鞣しの製法。

 

植物タンニンと牛脂を用いてじっくり時間をかけ鞣していくイタリアンレザーの一種です。

 

オイルをたっぷりと染み込ませ、履き込むことで色の深みが濃くなり、徐々に艶が増していきます。

 

加えて、屈強な出で立ちから反するような柔らかな質感。

 

甲、踝、足首と足全体を優しく包み込んでくれます。

 

しつこいようかもしれませんが、サイドゴアやジップブーツの類でここまでストレスフリーに履くことができるブーツは中々無いかと思います。

 

 

 

 

 

ソールについて。

 

グットイヤーウェルト製法を採用。

ソールはformeでは珍しいラバー仕様です。

 

American Biltrite Company 通称ビルトライト社のソールが採用されています。

 

ビルトライト社はソールの他にラバー製のフロア材を製作しており、創業当時から人々の足元を守り彩り、約一世紀以上の歴史と実績、ノウハウを培ってきました。

 

ワークブーツの市場ではもちろん、米軍などにも納入している由緒正しいソールブランドです。

 

そして、採用されている素材はネオプレンという合成ゴム。

 

耐候性、耐熱性、耐油性、耐薬品性は天然ゴムより優れ、ソールに限らずウェットスーツやベルトコンベア、電線系統など、約90年前に誕生してから今日まで強度と耐久性が必要とされる現場で活躍しております。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

formeらしくも新しい一面を持つ一足。

 

非常に素敵です。

 

最後に。

これは他のformeシューズにも言えるお話ですが、

革靴でフルベシタブルタンニンを採用するブランドはそうそうありません。

 

革の色合いにムラが生じやすいところから靴では避けられるのですが、

formeのシューズの場合、バケッタレザーだからこそ生まれる

気品と味わい深さのが靴の魅力を引き出してくれます。

 

ここも是非、楽しんで頂きたいです。

 

店頭では、Zip jodhpurs Boot他に、

Bowling Shoes や Wholecut Shoes など

揃えておりますので、あわせて店頭で

ご紹介させて頂ければと思います。

 

ご来店お待ちしております。

 

 

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