- Top
- Blog
- ONLINE SHOP
- CONFECT AUTUMN & WINTER 2020 COLLECTION
CONFECT AUTUMN & WINTER 2020 COLLECTION
2020
CONFECT
AUTUMN & WINTER
【ORLANDO A BIOGRAPHY】
2020年8月21日(金)より、秋冬物のお洋服が揃いはじめました。
今シーズンの CONFECT は、ヴァージニア・ウルフの小説「ORLANDO A BIOGRAPHY オーランドー」をテーマに、そこに内包された性差の流動をきっかけとして、自らの意思で選び、装う、また多様性が生まれるメンズ服としての在り方を考え、素材・ディテール・デザインに、その要素を落とし込みました。
1928年出版。
ヴァージニア・ウルフの小説より。
主人公にあたる「ORLANDO オーランドー」から
「3つのトピック」をコレクションに落としています。
1つ目のトピック
【Gender Fluidity】
その物語の主人公、「性を超越」した存在であるオーランドーにフォーカス。
物語の中で、男性から女性への変容を遂げ、女性としての地位を築いていくというものです。
この「性の超越」を現代の世界的な潮流である、
「性の多様性」に重ねて解釈しています。
流動するのも、選択するのも、
それはあくまで「人」。
ダイレクトに性差を流動する服を作るのではなく、
「人」が性差を超えて「選択」ができるように服を考えました。
それを踏まえると、
受け継がれてきたメンズ服の様相に立ち返り、
男性服的な要素をこれまで以上に強く表わすコレクションが生まれました。
そしてその上で今の時代に装うメンズ服が「メンズ服を装った女性」から影響された要素をシルエットや色味という点で落とし込んでいます。
そうした色彩は、2つ目のトピックにも繋がっていきます。
2つ目のトピック
【The Bloomsbury Group】
こちらは色彩に関するトピック。
【The Bloomsbury Group ブルームズベリーグループ】はヴァージニア・ウルフが当時所属していた文化人集団の名称です。
世界大戦下、同グループで活躍していた画家、中でもヴァネッサ・ベル、ロジャーフライの絵画の色彩より着想を得ています。
今シーズンでいえば
「ライトブルー」や「モカ」のカラーです。
CONFECTらしい継続してきた色味の中に独特な塩梅で少し鮮度のあるシーズンカラーが店頭に並び始めます。
そして3つ目のトピック
【Knole House & Sissinghurst Castle Garden】
小説オーランド―の舞台、「ノールハウス」を作り上げるガーデナー・庭師のスタイル。
今回CONFECTではこの部分の忠実な落とし込みとは少し異なります。
これをきっかけにヴァージニア・ウルフが活躍した「1900年代初頭のイギリス」に注目し当時の素材感の再現やミリタリーやワークウェアのディテールをCONFECTらしく取り入れています。
写真のピケストライプ柄にチェンジボタン、この後リリースされる3つ釦のテーラードやキルティングなど。
レディースモデルがメンズ服を。
服の作りやディテールにはっきりとした違いはあれどそれを女性がこなした時の男性にはない余剰が、またしっくりきているのが印象的です。
すれ違う雰囲気の良い人。
ぼやっとしていて人物・性別自体はよくわからなくとも、なんだか良いなという状態。
そこに男性か、女性かはあまり関係はなく、
そんなときに多様性のある服の見方・選択があるように感じています。
またそれが反映されているLOOKにも注目です。
YouTubeにて動画を公開しています。
またWEB CATALOGはこちらよりご覧いただけます。
コロナ禍ではありますが、せめて装いだけは楽しくありたい。
私たちとしてできることは洋服やものづくりを通して、少しでも日常が楽しく豊かになるお手伝いができればと思います。買い方のあり方も多様化しつつある昨今で、今一度洋服に対して純粋な気持ちでご覧いただきたいです。
気になることがございましたら些細なことでも構いませんのでお近くの店舗スタッフまでお問い合わせください。
それでは今シーズンも是非、お楽しみください。
#ONLINE SHOP BLOG は毎週月曜日配信。
今週もどうぞよろしくお願い致します。
田原
ONLINE SHOP Twitterアカウント
CONFECT 公式Instagramアカウント