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リネンのおはなし Vol.2
こんにちは、加藤です
2023年の8月に
というblogを書きました
その際に
Vo.2は「ジュート」と「ヘンプ」について
ご紹介していくと明記しましたが
11か月近い時間を経て、やっと
vol.2を書くに至りました
なぜ今まで書けなかったかというと
ヘンプやジュートを使ったアイテム
が少なく、上手くシンクロさせる
ことが難しかったのです
(言い訳です…)
さて、言い訳はさておき
ヘンプ素材とジュート素材のお話を書き綴っていきます
今回も自身の備忘録を兼ねつつ、
読み物的な内容になりますが、興味のある方は
最後までお付き合いください
ヘンプ(Hemp=大麻)とは…
ヘンプの原産地はヒマラヤ山谷とみられ
その後、欧州や中国等に伝わり
欧州では18世紀まで亜麻に次いで
重要な繊維資源とされていました
また中国でも当初、黄河流域で栽培され
こちらも苧麻に次いで幅広く利用されて
きました
今日では、ジュートやマニラ麻などの台頭で
世界的な生産は少なくジュートの代替品として
中央アジアやカスピ海周辺が産地となって
いますが、日本では大麻の栽培自体が禁止されており
日本産は簡単にお目にかかれません…
特徴として…
■繊維が非常に強い
■吸湿性と耐水性に優れている
■腐敗しにくい
■染めとの相性も抜群
■農薬や化学肥料が不要で環境に優しい
■伸縮が少ない
大きくはこんなところでしょうか
ヘンプは大麻取締法もあって
どうしてもきな臭いイメージが
先行しがちですが
繊維単体でみればとても優秀で
衣類に置き換えれば
もっと重宝されるべきだと
個人的には感じています
直近のリリースされた商品だと
こちらの商品になります
ヘンプ セーラースモックシャツ / CONFECT ¥27,500
※本来ヘンプの原糸は非常に硬く、
織物として仕上げてもとても
固い風合いの生地が仕上がります。
この生地は捲縮加工で生地を
叩きながらバイオ加工も施しています。
加工中に生地を何度も何度も叩く事で
ソフトな生地感に仕上がり、
最後に反発系樹脂を施す事で
他にはないソフトでありながら
汎発性のある生地に仕上がっています。
着用イメージ / MODEL: @_ge_n_
衣類以外にもロープなどの
索具類や鞄、袋ものの素材として
多く使用されています
ジュート(黄麻=おうま)とは
ジュートは主に麻袋(ドンゴロス)として
知られ、穀物類(大豆やコーヒーなど)の
輸送、保管に使われることが多い素材です
衣類に使われることは、そこまで多くありませんが
インテリア用品等で広く使われています
特徴として…
■生地強度が特に強い
■耐久性に優れている
■自然に対して無公害
■扱いやすい
大きくはこんなところでしょうか
自然に対して無公害という意味で
寒さなどから樹木を防護する幹巻きや根巻
河川の土留用等の緑化資材や
防水対策の土のうなど、自然と一体
となり得る環境で活躍している素材になります
現在、ONLINE SHOPで展開している商品だと
セレクト商品になりますが
Hender scheme の azuma bag big が
コットンとの混紡にはなりますが
ジュートを使用しています
Hender scheme / azuma bag big / ¥ 30,800(税込)
※コットンとの混紡なので、生地の目の粗さは
かなりマイルドになり、軽さを感じていただけます
いかがだったでしょうか
読まれた方が明日から使える知識に
なり得る内容まではいかないかも
しれませんが、洋服を通して
見聞を広めるキッカケになれば
幸いです
それでは