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2025 Jan 14

捨てられがちな、”考”

こんにちは、新谷です。

 

 

 

最近思うことを綴っておきます。

 

 

 

セカンドハンドの市場を見ると分かりやすいですが、
天然素材の服は、絶対数がとても少ないことに気がつきます。

 

特に、冬物だけの視点だと
合繊技術の進歩により、
薄くて暖かい、
軽くて暖かい、
そんな服がとても増えていると思います。

 

 

 


技術によって服が変化していくことは
なるべくしてなる流れなのだと思いまし、
それゆえに人の暮らしのパフォーマンスが上がることは
賞賛されるべきことなのだとも思います。

 

 

 


暖を取るための明確な防寒スペックと、
好みのデザインを併せ持った一着があれば
悩むことなく、それを着る。
さらに吸放湿の機能が加われば、
ほぼ考えることなく、それを着るでしょう。

 

このスマートな服との向き合い方が、技術進歩の産物の一つだと思います。

 

 

 

 

ただ、高機能な服を選び続けることは、翻ってみると、
服の着方に纏わる工夫や知恵、重ね着による色やシルエットへの関心、
ファッション的な楽しみ方への関心、
自分自身のキャラクターを服の組み合わせに乗せることなど、
それらを楽しむこと、実際にやってみること、
まして、それらを考えることが減るのではないかと思います。

 

 

 

 


良い悪いは別として、
天然素材のウェアをご提案し続けているCONFECTとしては、

それらの逆に位置しているように思います。

 

特に冬シーズンには、一着でスマートにともいかず、

服と服を組み合わせて着ることを

考えざるを得ないのです。

 

 


リネンにはリネンの機能、
ウールにはウールの機能、
シルクにはシルクの機能、
天然素材それぞれが持つ機能を組み合わせて着る。
例えば、吸放湿と熱伝導の良いリネンは肌に近い位置で着て、
中衣料は、暖かい空気を溜め込む起毛構造のウールの服を着て、
アウターは、防風性に優れた高密度コットンの服を着る。

電車や車の中はあったかいので、
そんな時は1枚脱ぐ、アウターは裏地の無い軽めのものが良さそう。

こんな具合に考え、
重ね着をベースにコーディネートを選んでいく。

さらに自分の気分やキャラクターを外側に出していくべく、
選ぶ服の素材感、色味、シルエットやサイズ感などの組み合わせを考えて、
最終的なコーディネートへと辿りついていく。

1日を終えて、結果的にどんな気分になるか。
それによって、また次の日のコーディネートが考え出されていきます。

 

 

 

 

このように、
天然素材でのコーディネートは、
「考えること」が付き纏うように思います。

 

 

 

どんな服でもそうだろと
思われるかもしれませんが、
僕の場合を振り替えりながら思うので
共感いただける方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。

 

 

 


あまり考えたくなく、
切り捨てていきたいという流れ、
服に限らずもあると思います。

 

 

捨てられがちな、”考”。

 

だからこそ拾っておきましょう。

 

 

 

 

ということで、寒さ真っ只中な今でしたら、
ニットとベストかなと思い、
「ニット考」「ベスト考」と冠したコーデをいくつかご提案します。

 

 

 


まずは、「ニット考」。

 


チーゼル起毛ニットラグランPO
リネンデニムフェードカラーワークシャツ

 

リネンとニット。体温がリネンを介してウールニットに伝導、
しっかり保温ができる組み合わせ。

 

 

 

チーゼル起毛ニットラグランPO
ヨーロッパリネンウールノーカラーシャツJKT


チーゼルニットPOは起毛はされているものの、
あくまでシングル編みの天竺ニット。
ニットの中では軽め、嵩は中薄になるため、重ね着もしやすい。

 

 

 


 

ペルーハンドニットプルオーバー

超撥水スーピマジップトップ

 

ペルーハンドニットの、スキッパー衿で球心編みプルオーバーは、

アームすっきりサイズになります。

それゆえ、インナーニットにはちょうど良いサイズ感。

ニットで暖かく、スーピマシェルで防風という役割分担。

 

 

 

 

 

ペルーハンドニットプルオーバー

起毛リネンサックジャケット

 

起毛リネンジャケットは裏地無し。裏地無しのジャケットとローゲージニットは

サイズ感によってはコンフォートな組み合わせです。

 

 

 

 

 

 

ペルーハンドニットジャケット

リネンデニム墨染めワークシャツ

 

13オンスのヘビーなリネンデニムの質感や雰囲気は無骨さ満点です。

ローゲージニット、フィッシャーマンズセーターなどと組み合わせてきると

デニムや革靴などのメンズ要素の濃いアイテムにマッチしそうです。

 

 

 

 

 

ペルーハンドニットジャケット

コットンリネンオックス超撥水ハンティングJKT

 

製品染めの波打った生地感と、太番手ニットは相性良く、

互いに雰囲気を高めます。

合わせるパンツを綺麗めにして都会的にこなしたい気分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いては、「ベスト考」。

 

 

ベストは、袖が無い分、コーデ幅が広がりそうです。

 

 

 

 

ウールモッサーベスト

エシカルダイコットンリネンチェックシャツ

 

CONFECTのウールモッサーベストに使う生地は、

世の中的にはコートやアウターに用いるほどの嵩高な素材です。

このベスト、ゆるいタイドアップにちょうど良いシルエットと綺麗な質感。

それを活かしてシャツとともに。

 

 

 

 

 

ウールモッサーベスト

エシカルダイコットンリネンチェックシャツ

起毛リネンサックジャケット

 

細身ですっきりとしたベストではないため、

ラペルジャケットの中に着るなら、そのジャケットはカジュアル顔でゆったりしているものがベター。

起毛リネンサックジャケットほどのゆるさであればハマります。

ジャケットボタンを開けて羽織っても、ベストの防風力があるため安心のコーデです。

 

 

 

 

 

 

 

ウールコットンフリースジップベスト

UpcycleLino起毛バンドカラーシャツ

 

バンドカラーシャツのクラシックで古風なルックに、

ジップベストを加えたモダン考。

 

 

 

 

ウールコットンフリースジップベスト

UpcycleLino起毛バンドカラーシャツ

スーピマコットンステンカラーコート

 

同じくクラシックな雰囲気が漂う製品染めのステンカラーコート。

ウール素材で暖をとりつつも、ジップデザインで少しだけモダンな雰囲気を取り入れたスタイリング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウールコットンパイルベスト

リネンウールチェックスモックシャツ

 

元々、ミリタリーアウターのライナーをモチーフとしたデザインのウールコットンパイルベスト。

同色黒の起毛リネン、ナットボタンで切り替えた程良いギミックが

メイントップスに良いテンションです。

 

 

 

 

 

ウールコットンパイルベスト

リネンウールチェックスモックシャツ

コットンリネンオックス超撥水ハンティングジャケット

 

ウールベストを中に、外には防風・撥水機能のアウターを。

いずれも天然素材により、纏まりの良いコーデです。

 

 

 

 

 

 

 

ニット考、ベスト考。

 

頭の中で考えるだけでなく、

身体で実際に着てみる。

 

 

いずれも、実際の着た時に得た感覚で

次を考えていく。

 

 

これを楽しむかどうかです。

 

 

 

それではまた。