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だんだん質感を見るようになった。
こんにちは、新谷です。
天然素材の服と向き合っていると、
服を成す生地、
生地を成す糸、
糸を成す繊維、
と見てしまうポイントがどんどん細かくなっていきます。
それはおそらく
化学繊維の服を見た時の
整った糸質、生地感、
均整の取れた表面感との対比が気になるからか。
引いては、
あまりにも整えられた都市空間、生活空間への
不自然性や反発感からか。
とにかく、
天然素材の服と向き合っていると、
一見整えられているように見える織り地でも、
糸の太細や質感がランダムに違っていて乱れていたり、
織り地の不均一さが生む影がさらに乱れを生んでいたりと、
細かなことが目に飛び込んできます。
そんな
整えられていない(適度に乱れている)部分を感じると、ちょっと安心します。
やっぱり天然素材は、人の思った通りにはならないなと。
CONFECTの服と向き合っていく過程で
若い頃から考えると
だんだんと、生地の質感を見るようになってきたと思います。
織り地や、編み地の奥の奥が気になる。
織り地や編み地から飛び出した繊維の吹き出しが気になるなど。
さらにそれが転じて、
服以外の物の質感も気になる。
自然物、街にあるさまざまな物、建物、壁、植物、道。
屋内にある家具や床、壁などなど。
その表面に、
どこか乱れた、
整っていないものを見つけると、ちょっと安心します。
もはやライフワークのように
質感を見てしまう癖は、
この生地との出会いがターニングポイントだったかもしれません。
スーピマコットンオックスフォードです。
久々のパンツが加わり、
只今店頭では、3型でラインナップされています。
質感が主役とはこのこと、
質感を着るとはこのこと。
店頭で感じていただけましたら幸いです。